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「岸井成格さんの講演会」-2 [北の街]

後半は、渡されたレジメの見出しにある「文明の岐路に立つ世界と日本」について。

今、世界では、人類の意識改革が地球規模で始まっている。米国と旧ソ連の崩壊による冷戦体制が終わり、久しく米国の一極支配が続いていた。それもイラク戦争を挟んで終わりを告げつつある。「真の豊かさや幸せ」について模索している。

地球温暖化に伴い、石油需要は落ち込んでいる。価格の下落を恐れる中東で今何が起きているか。サウジアラビアなど中東の国では、風力発電を積極的に取り組んでいる。その目的の一つに考えられるのは、石油の国内需要を抑え、石油を備蓄することだ。

風力発電に力を入れることで、石油産出量を減らすことができる。オイルを高く売り続けられると見ているのではないか。そうすると日本が最も打撃を受ける。

盛んに取り上げられている「温暖化対策」。途上国にしてみると、先進国といわれる国ぐにが、散々地球の環境を破戒しておいて、今さら「温暖化防止」に協力せよと言われても、納得はできまい。

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これから考えて行かなくてはいけないのは、人口減が今年から始まることである。日本では、毎年80万人から100万人が死亡するだろう。すると産業は大きく変わらざるおう得ない。現在の大企業である「車、電気」などの殆どの産業に言える。人口減がもたらす影響は計り知れないものがある。需要が大幅に減るわけだから。これからは、(小さく、こぢんまりと)多種に亘って業務が可能な、NPO方式やボランティア活動が中心の世の中になるのではないか。

日本の少子化は、多面に亘って問題が発生している。たとえば後継者不足。農業・漁業・林業はもちろんのこと、いまや宮大工、藍染師、刀鍛冶師などまでが、後継者に外国人がなりつつある。ここに至ってはもう国が動くしかない。日本文化の充実をどう考えるかが大事である。

日本が本気になれば、技術は世界で1番。国の政策で日本は変わる。

以上、今回講演会に参加し聞いた内容を列記した。しかし当日は、カメラ・録音が許可されなかったので、受付で渡されたレジ目にメモ書きし、自分の考え(こう言いたかったのではないか)を含め、書かざるおう得なかった。多少の違いはお許しを願いたい。

又、講師である岸井成格さんが、午後5時の飛行機で帰るというので、講演終了後の質疑応答はなかった。「日本におけるイラク戦争報道を、メディア側にたって、どう振り返っているか」「記者クラブ制についてどう考えているか」の二点を質問したかったが適わなかった。


講演会 日時:2010年3月16日(火曜日):午後2時より
場所:旭川グランドホテル:3F 瑞雲の間

参考資料:
岸井さんの写真は内憂外患より
http://opinion.infoseek.co.jp/list/writer/12
関連記事:毎日新聞・毎日JP
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20100317ddlk01040026000c.html




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