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何かの違和感「タイガーマスクのランドセルプレゼント」騒動 [コラム]

すっかり下火になってきた感がある、自称タイガーマスクによるランドセル騒動。あえて騒動としたのは何か違和感を覚えたからだ。最初にプレゼントした人は、こんなに大騒ぎになるとは思っていなかっただろうし、本人にとっては「いつもしている事の一つだったのに」という思いかも知れない。その後善意が続いていても、何か違和感を拭えないでいる。

よく考えるとマスコミが取り上げていたのは、これから小学校に入学する、いまは保育園などの園児に対してがほとんどだった。マスコミは「誰がタイガーマスク」かと、まるで芸能人の追っかけをするように走り廻っている。もっと他にすることがあるだろうに。

マスコミは今回の一連の流れの中で、寄付という善意の運動をしたいと、日頃から思っている人が多いことを知ったはず。それなら何処が寄付に頼っているのかを知らせるのが彼らの仕事だろうに。助けを求めているのは小さな子ども達ばかりではないはず。そこだけに集中した報道に違和感を覚える。

世間には、給食費を払えないために「学校へ行きたくない」という子供もいる。家庭の大黒柱である父親が、交通事故や病気で死去し母子が残され、高校や大学の通学を諦めざるおう得ない生徒もいる。見る目をもっと他に向ける努力をしてほしい。

話しは飛ぶが、先日北海道新聞の朝刊(1月6日付)を読んでいると、国が違うとこうも違うものかと思わされる記事が載っていた。韓国の金泳三元大統領が「自分が死ねばそれで終わり」と言って、自宅を含め全財産である約50億ウォン(約3億6千万円)を、社団法人や地元自治体に寄付したとか。

それを読んだ後、日本を見てみると考えさせられることが多い。国会議員はまるで守銭奴のごとく、どうすれば政治規制に触れないかに思いを集中させ、「献金」という名の寄付を受け続けている。鳩山由紀夫元首相に至っては母親から頂戴した多額の金額に当たる税金を未納していた。(その後修正し、納税後の税金還付の1億3千万円を受け取ったようだ。)

日本の法律では、国会議員の寄付は違法なのはよく知られている。ただ鳩山由紀夫元首相は、首相を退いたら国会議員を辞すと言っていたのでは。それが地元の要請があるからと言って、今後も国会議員を続け、次の選挙にも出馬するとか。この「潔しとしない」進退表明には、呆れるばかりだ。

宣言どうりに国会議員を辞して一般人になればいくらでも寄付はできる。しかし鳩山家一族は血の継承に固執しているのか、韓国の金泳三元大統領が取った行動は端から眼中にないようだ。これは鳩山家一族に限った話しではない。年に一回は公表される国会議員の資産や、長者番付を見ているとその金額(資産)に驚きよりため息が出る。

でもよく考えると、こういう大資産家がいるから「タイガーマスク・伊達直人」が世に生まれ活躍し多くの喝采をあびたともいえる。しかし一方では「jfra・ファンドレイジング協会(代表・堀田力)」のように、一般の寄付を含め多くの人たちの善意を有効に子ども達に役立てようと活動しいている、民間非営利団体(http://jfra.jp/)もある。


【参考】jfra・ファンドレイジング協会:http://jfra.jp/
北海道新聞1月6日・朝刊:http://www.hokkaido-np.co.jp/
石原修のよもやまばなし:http://scienglish.exblog.jp/11971261/

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